SIN@SAPPOROWORKSの覚書

C#を中心に、夜な夜な試行錯誤したコードの記録です。

擬似交換機の作成(その3)

1 電源検討


とりあえず、ACアダプタから外したトランスと整流回路にスイッチとヒューズをつけてケースに収めてみました。

ケース内の基板は、レギュレータで5Vを作成しています。レギュレータの足元には発振防止用に0.1μのセラミックコンデンサを配置しました。

負荷が大きく変動する場合は、さらに電解コンデンサを入れるようですが、今回はたいした負荷変動はないので(5Vで動作しているのはPIC/フォトカプラ/トランジスタだけ)省略しちゃいました。CPUの誤動作などがあるようでしたら、追加を検討してみます。

2 電源部測定

最初に小さな負荷で電圧及び電流の具合を見てみました。

測定したのは次の2パターンです。

(測定1)トランス出力を整流しただけの12V
(測定2)上記12Vからギュレータで作成した5V

負荷は、どちらの測定も470Ωの抵抗と赤色LEDのみです。

直流回路の結果は下記のとおり
測定1 12.43V 22.37mA
測定2 5.0V 6.84mA

そして、交流側の電流値は、ほぼ同じで41mA程度でした。

5Vの回路での測定値からすると、電流は下がっているはずなのに、交流側では変化がありません。この分は、レギュレータが消費しているという事でしょうか。

3 全体の測定

 

続いて、PIC周辺のみをブレッドボードで組んだ状態で、電話機も接続して動作試験を実施し、あわせてヒューズの部分に電流計を入れて測定してみました。

結果は、次のとおりです。
1 回線を使用していない時(アイドル状態)44.8mA(AC)
2 オフフック時 48.0mA(AC)
3 呼出信号発生時 85.0mA(AC)

しばらく継続して使用してみましたが、トランスやレギュレータなど特に発熱しているようすはありません。これぐらいの電流なら平気って事でしょう。

4 ケースに格納

実装後にケースに収めた後、最終的に電流値をチェックしましたが、概ね最初の測定どおり・・・・
45mA(待機時) 48mA(オフフック) 85mA(呼出時)です。

一応完成?


参考文献

事業電気通信設備規則
トランジスタ技術SPECIAL No.8 データ通信技術のすべて
トランジスタ技術SPECIAL No.51 データ通信技術基礎講座

本ページの内容は、電話回線に接続して実験したものではありません。
参考資料等で入手した情報を、回線に接続しない環境(机上)で試しているのものです。

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